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久々の対面。カンボジアのポイ


ニコンから荷物が届いたと実家より連絡があり、中身を写真に撮ってメールで送ってもらった。2年前にニッコールフォトコンテストで入選したカンボジアの友人ポイの組み写真。展示に使われ、2年間の保存期間を経て撮影者の元へ。

ポイは子どもの頃に地雷で片腕と左目を失った。2008年、20歳くらいの頃にカンボジア・シェムリアップの施設で出会い、3ヶ月ほど一緒に暮らした。心根は優しいがガキ大将的な存在で、よく喧嘩していた。

その後は毎年会いに行き、その都度、施設や友人宅を転々として、ある時はナイトマーケットで仏像のレプリカの販売をしてたくましく生きていた。ただ高額過ぎて誰も買わないだろうと思った。

2013年に会いに行くと、地雷の撤去作業員になったということで、ハンモック(自分の寝床)持参で同行させてもらった。

片腕で掃除機のような地雷探知機を操り、地道な作業を汗をかきながらこなしている。

鉛の入ったプロテクターとヘルメットは重い。日中の日差しは厳しい。

それでも作業員として働いているのは結婚したからということだ。お金を貯めて妻のいる故郷に帰ると言っていた。

あれから4年経つが、今はどうしているだろう。

人生で初めて入選したフォトストーリーで思い入れもある。それ以上に、大学出て進路のあてもなく、途方にくれて東南アジアを旅行していた時に、ポイたちと出会い過ごした日々は、今の自分に大きく影響している。

数年ぶりに返却されたポイの組み写真で、色々と感慨深く思い出した。

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