英国の学校給食
夕方のフリーペーパーEvening Standardの記事で、子どもの食問題が取り上げられていた。要約すると、学校に弁当を持っていけない子ども達や朝ごはんを食べずに登校する子どももいる。また弁当のない子どもの隣で、ピザや山盛りのドーナッツだけのランチを食べる子どもがいる。食に対しての親の理解のなさ、また料理すらできない親がいることに記事は言及していた。
イギリスの料理のまずさの原因(今はインド、中国、タイ料理などあり、また英国の料理の質も上がっているらしい)の一つに「食育」があると思う。
学校の給食でも食パンにりんごだけ、チップス(ポテチフライ)が出るなど、小さい頃から偏った食生活が大人になって影響しているということだ。冗談のように、アメリカ人がイギリスに旅行に来てケチャップを持ち込んだ。と言われ方もしている。
日本にいるときは、英国の社会問題はあまり聞くことがなかった。こちらに住むと、色々とわかる。フェイスブックなどで、「世界はこれだけ進んでいるのに、日本は今だに〜している。」と書く人がいる。日本の社会問題は確かに酷い、だがイギリスの社会もそれなりに疲弊している。日本を批判する人の「世界」はどこを指しているのか甚だ疑問だが、どの社会も光と陰があり、隣の芝は青く見えるのだろう。